印刷屋の自費出版サービスは、誰でも利用することができます。それはつまり、誰でも本を出せるということです。
表紙のデザインや文中のレイアウト、ページ数に紙質や印刷方法まで、すべてを自分の権限で決定でき、なんとも自由なように思えますが、一つだけ注意すべき点があります。
それは、法的責任についてです。
たとえば、本の中である人物の実名を記し、その人の過去やら何やらを暴露したとします。その結果、実名を記された人が周囲から嫌がらせをされるなどして被害を被った場合、本の製作者――自費出版ですから、それは自分です――は責任を問われることになります。
また、文中において他の書籍から一文を引用した、イラストを無断で借用した場合、著作権を侵害したとして引用元などから訴えられる場合もあります。無論「知らなかった」では通りませんから、しっかりと責務を負う必要があります。
このように、出版にあたっては大きな責任がつきまといますから、最低限の法に関する知識は身につけておいた方が良いでしょう。